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復旧の概要を図で説明
USBメモリのサンプル画像

コネクタの付け根の部分が曲がって認識されなくなったUSBメモリからのデータの復旧事例を紹介しています

下の動画は弊社で行っている修復の例です


ここではコネクタ部分が曲がったUSBメモリがどのように破損して、データがどのように取り出されるかを紹介しています

USBメモリのコネクタが曲がる主な原因は、パソコンに取り付けている状態で落下させたか、どこかにぶつけた場合です
その他としては、パソコンに差し込んでいる状態で腕があたったり、長期間使っているうちに少しずつ曲がって、その後使えなくなった場合となっています

コネクタが曲がったUSBメモリからのデータの復旧成功率は非常に高く、およそ次の通りです

・高い場所からパソコンごと落とした場合:80パーセント以上の高い成功率です
・どこかにぶつけて曲がった場合:90パーセント以上の非常に高い成功率です
・腕や何かが当たって曲がった場合:90パーセント以上の非常に高い成功率です

 不成功になる場合:高い場所から落としてショートしてメモリが破損したり、曲げ戻しを繰り返したことによるメモリ破損です。


以下にコネクタが曲がったUSBメモリの内部が実際にどのようになっているのかを紹介します

1.導電端子の外れ
USBメモリのコネクタが曲がってパソコンから認識されなくなった依頼品のうち、最も多いのが導電端子の外れです
パソコンにUSBメモリを差し込んでいる状態で強い力が加わった場合にこのような症状を起こします
写真の矢印の箇所です。この端子はUSB2タイプのものは4本、USB3タイプのものは9本あります
この写真では導電端子が4本ですのでUSB2タイプです。
USB2とUSB3の違いはUSB2に比べてUSB3は10倍位のスピードがあります。
価格もUSB3は高めになっています
この部分だけの破損の場合もあれば、これ以外に他の箇所も破損していることがあります
導電端子が破損しているだけ時は作業が比較的短時間で終わりますが、この箇所以外に破損していることが多く見受けられます
この導電端子が外れている場合はこの箇所を半田付けで補修します
注意すべきことは、この端子の部分はとても細い回路パターンに半田付けされていて、熱に弱いため半田ゴテの熱で焼けきれないように注意します
また、虫眼鏡などの拡大鏡では見えません。必ず顕微鏡で拡大して接着部分がショートしないようにします。
USB3タイプの場合は端子が9本あるため端子と端子の間隔が非常に狭くなっています。お互いの端子が半田によってショートしないように注意します
なお、この箇所の補修を行ってもパソコンから認識されない場合は測定器による電圧、信号による調査が必須です。

端子の外れ写真


2.回路パターンの断線
回路パターが断線しているケースもよく見受けられます。USBメモリに強い力がかかって導電端子が外れた場合に、導電端子と回路パターンの接続箇所が断線してしまうことがあります。
このような症状もかなり高い頻度で見受けられます
下の写真の(パターン断線)と書かれている場所が断線箇所です。このUSBメモリの場合は顕微鏡で確認しやすい場所に回路パターンが配線されていますが、そうではなくて、コネクタの下に回路パターンが配線されていることがあります
その場合は顕微鏡でも確認できないため、測定器で確認して確証できた上でジャンパー線で配線します

また、この回路パターンの断線がコネクタの下で起きている場合はコネクタを外して半田付けで補修することがあります
注意すべきことは、この端子の部分はとても細い回路パターンに半田付けされていて、このパターンは熱に弱いため、半田ゴテの熱で焼けきれないようにします
また、虫眼鏡などの拡大鏡では見えません。必ず顕微鏡で拡大して接着部分がショートしないようにします。
USB3タイプの場合は端子が9本あるため端子と端子の間隔が非常に狭くなっています。お互いの端子が半田によってショートしないように作業します

回路パターンの断線の写真


3.回路パターンの剥離
回路パターが剥離しているケースもよく見受けられます。パターンの剥離とは、基板の表面に細いテープのような形をした極細の導線で回路が構成された導体が剥がれてしまう症状です。
USBメモリに強い力がかかって導電端子が外れた時にこの回路パターンも同時に剥離します。
一般的に導電端子の付け根の回路パターンはコネクタの下に配線されているため、顕微鏡では僅かに状況が分かりますが、作業はコネクタを外すことになりますので、難易度が高く長時間になります。
この回路パターンは針で突き刺した位の点のような場所にリード線を接続してデータを取り出しますので高度な半田付け技術が要求されます
また、症状が大きい場合は電源用のパターンも剥離していることがあり、補修するときに他の回路パターンとショートしないように注意します

手順は最初に測定器でパターンが剥離していることを確認します。次にコネクタが邪魔で作業しずらいためコネクタを取り外します。そしてデータ取り出し用の専用のコネクタに繋ぎなおしてデータを取り出します

回路パターンの断線の写真


4.コネクタ断線
この症状はUSBメモリをパソコンに付けている状態で上下方向に強い力がかかった場合にこのようになっています
また、コネクタと基板の間を繋いでいる導電端子が細い場合にも強度不足で断線しています。利点として、基板にまで破損が広がらなくてすみます
利用者の立場からしてみれば簡単に折れてしまうデメリットがありますが、破損した場合の被害の影響はほとんどありません。ほぼ確実にデータを取り出せます
ただし、コネクタを取り外すのは高度な作業になることと、USB3タイプの場合は9本の導電端子があるため、信号線を間違えないように注意が必要です。
USB3の信号線はメーカーによって並びが違っており、測定器を使った確認が必須です

コネクタ断線写真


5.導電端子折れ
USBメモリをパソコンに付けた状態で落下したり、何かに強く当てた場合にこのように導電端子が断線しています
相当に強い衝撃を受けているため、複数本の導電端子が折れます。また、衝撃の強さから他の箇所の破損も発生します
同時に発生する破損としては、回路パターンの断線、剥離、微小部品の割れ、コントローラ端子の外れなどを伴います
作業内容は困難で測定器を使いながら進めていきます
最悪の場合はメモリが破損してデータを取り出せなかったり、データが一部破損していることもあります
とても難易度の高い作業ですが、弊社では軽度物理破損として分類しています

導電端子折れの写真


6.コネクタ内断線
USBメモリをパソコンに付けた状態で落下させたときの角度で発生しているようです。
硬い金属のコネクタの内部で断線しているため確認方法が難しく、測定器で調べます
このような症状の場合は基板内部まで破損していることがなく、コネクタを外すか、リード線でジャンパさせてデータを取り出します
あまり見受けない破損のパターンです。成功率はとても高いです

コネクタ内断線の写真


7.微小部品のヒビ、割れ破損
微小部品とは、基板に取り付けられた小さな抵抗、コンデンサ、ヒューズ類のことです
パソコンにUSBメモリを付けた状態で強度な衝撃がかかった場合に導電端子の破損に伴ってこれらの部品が割れたり、ひびが入ります
顕微鏡で簡単に分かる場合と測定器を使をなれれば分からないことがあります

この微小部品だけが破損していることもありますが、その場合は原因究明に時間がかかることがあります
微小部品には規格があり、同等品と交換します
写真は電源系統の抵抗がひび割れしたものです。信号チェックして原因を突き止めました。見えにくい状態でひび割れしていました

微小部品のヒビ、割れ破損写真


8.コントローラ端子はずれ
コントローラの形状は何種類かあります。通常は5ミリ角の48本端子がついていますが、端子のないもの、64本端子のもの、32本端子のもの、長方形のもの、丸形形のものなどがあります。
いずれも非常に難解な作業で、高度な知識と経験が必要です。
コントローラ端子はずれの写真


9.メモリ接触不良
この症状は近年USBメモリを基板に装着する方法が変わってきたことにより発生するようになりました。
一般のUSBメモリはメモリチップから端子が出ていて、この端子を基板に半田付けしています。
新しい構造のUSBメモリには端子がありません。メモリチップの裏に接点があって、この接点が基板に接着されています
したがって、半田不良を確認するためにはメモリチップを基板から外して確認することになります
下の写真は基板からメモリを取り外してリード線で接続したものです。大変に難易度の高い作業になります
このような作業を行って、幸運にもデータを取り出せればよいのですが、そうでなければとても残念な結果になります

メモリ接触不良の写真


10.複雑破損
通常はコネクタの曲がりによる破損は、導電端子の外れか、カイロパターンの外れ程度位が見受けられます。
しかし、以下のように複雑に破損することがあります。 この例は実際に依頼されたもので、2箇所の固定部分の外れ、4本の導電端子の外れ、回路パターンの断線、パターンの剥離、抵抗チップの破損、のように広範囲に破損していました。

メモリ接触不良の写真


復旧の成功率が高いと言っても成功しないこともあります。
次ような場合に成功していません
・曲がったUSBメモリをパソコンに差し込んでコネクタを無理に曲げ戻しながら認識させようとした
 不自然な電気の流れによってメモリ、コントローラが破損する。
 特殊なコントローラが使われている場合は作業できません
・パソコンごと落下させた場合などで電源系統の微小部品の破損によりコントローラ内部でショート
 高熱を発生している場合があります
 この場合も特殊なコントローラの場合は作業できません
・強い刺激で曲がった場合にコントローラの端子が多数箇所付け根から取れている
・特殊な構造のメモリが使われている場合に原因調査できない

曲がったコネクタを曲げ戻しできない破損の例
導電端子3本が断線している。1本は正常
写真から分かるように、3本の端子は基板から大きく外れていて、コネクタを戻しても付きません。無理に戻すと基板が割れてしまいます。
場合によっては、不自然な電気が流れて基板の部品や、コントローラ、メモリが破損します。また、データの破損も発生します
コネクタが曲がった写真1

USB3インタフェースのUSBメモリのため導電端子が9本あります。
写真を見て分かるように、曲げ戻すことによって9本の端子が付くとは思えません
コネクタが曲がった写真2

4本の内、3本の端子がそれぞれの幅で外れています。この場合も曲げ戻しで端子が付くことはありません
コネクタが曲がった写真3

導電端子が1本だけ外れています。このような場合は曲がり具合によっては気がつかないかもしれません
しかし、曲がったことにより、USBメモリが認識されなくなったまであれば、使用を中止しなりれば不自然な電気の流れによってデータが破損します
コネクタが曲がった写真4

9本の内の5本の端子が横方向にずれて外れています。このような状態で曲げ戻すと他の端子に触れてショートします。USBメモリの破損、またはパソコンが壊れてしまいます
コネクタが曲がった写真5



曲がったUSBメモリの中がどのようになったのか気になります。
以下に曲がったUSBの外観と内部の実例を紹介します

曲がった外観と内部−1
曲がったサンプル1
外観の曲がりは僅かだが、内部は大きく曲がっている
曲がった外観と内部−2
曲がったサンプル2
曲がりが僅かで導電端子の半田が外れている
曲がった外観と内部−3
曲がったサンプル3
曲がりが分かり、基板が折れている
曲がった外観と内部−4
曲がったサンプル4
曲がりが分かり、導電端子が複数本半田外れしている
曲がった外観と内部−5
曲がったサンプル5
曲がりが僅かで9本の導電端子が半田外れしている
曲がった外観と内部−6
曲がったサンプル6
横方向に曲がり、導電端子も横方向に半田外れしている
曲がった外観と内部−7
曲がったサンプル7
曲がりが目立ち9本の導電端子が全て半田外れしている
ケースが普通には開封できない
曲がった外観と内部−8
曲がったサンプル8
横方向に大きく曲がり、コネクタが外れそう。
ケースは切り刻まないと開封できない
曲がった外観と内部−9
曲がったサンプル9
ロータリー式のコネクタが曲がっている
内部は通常のストレートの基板と同じものが入っている
曲がった外観と内部−10
曲がったサンプル10
上方向に大きく曲がり、コネクタが外れそう。
あまりにも強い力がかかると金属製のコネクタが曲がって、この中で断線する
曲がった外観と内部−11
曲がったサンプル11
内部が一体型の構造の製品
コントローラやメモリ、微小チップが無い構造からできているため、作業が難解です
曲がった外観と内部−12
曲がったサンプル12
コントローラが丸形で規格が見えないようになっている。
コネクタの導電端子が曲がって半田外れしている
曲がった外観と内部−13
曲がったサンプル13
曲がりは見られないがコネクタがぐらぐらしている
ケースから基板を取り出すとコネクタが取れている
曲がった外観と内部−14
曲がったサンプル14
コネクタが曲がっていてぐらついている。
コネクタが一旦外れて、元に押し込まれている。このようにしてもデータを取り出せません
曲がった外観と内部−15
曲がったサンプル15
微小チップが破損していることがあります
電源抵抗が破損していることがあります。
曲がった外観と内部−16
曲がったサンプル16
曲がりが少ないが認識されない。
金属のコネクタの中で断線しています
曲がった外観と内部−17
曲がったサンプル17
曲がりが目立ち9本の導電端子が全て半田外れしている
ケースが普通には開封できない
曲がった外観と内部−18
曲がったサンプル18
横方向に大きく曲がり、コネクタが外れそう。
ケースは切り刻まないと開封できない



コネクタが曲がった依頼品の例
以下は依頼を頂いた実際の例です。曲がった依頼品の症状、復旧の方法、料金を紹介しています

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